まもなく発売となるダンスビュウ2023年7月号（5月26日発売）で、特別付録DVDに収録のレッスンを務める講師は、元全英選手権ファイナリスト田中英和先生です。

田中英和先生は2022年2月号（コーチングシリーズ：自由へのアプローチ）以来となり、今回は「あなたのスタイルを一変させるテクニック」です。今回は逆円錐形を意識したシェイプ、肩甲骨を使った推進力、左右の軸の切り替えとスピード表現との関係など、競技選手が心得ておきたい技法をレクチャーします。

今月のDVDの講師は、田中英和先生です。毎年恒例の企画になった感がありますが、現役プロダンサーをモデルに起用し、田中先生が、一般の愛好家にあまり知られていない（？）技術を公開する、というコンセプトで展開している「コーチング・シリーズ」です。

今回モデルを務めていただいたのは、JBDFスタンダードA級の松崎裕太朗・佐竹かおる組です。今月号の誌面レッスン「新ダンスクリニック」の講師としても登場しています。

タイトルは「あなたのスタイルを一変させるテクニック」。最初に逆円錐形のシェイプとと組み方についての説明があり、各チャプターで、PPからのフェザーエンディング、ヴェニーズワルツのリバースターンやタンゴのファイブステップなどを取り上げ、身体の使い方についてレクチャーが展開されます。通常の本誌DVDでは、講師の先生が、いい例と悪い例を一人で演じながら解説が進みますが、今回はモデルの先生がいる分、より自然な形（実際のレッスンに近い）で講義が展開しているように思います。

筆者が今回の撮影の現場で感じたのは、松崎・佐竹組の美しさです。

スッと伸びた背中のライン。細長い面立ち、長い腕と長い脚。すっきりとしたシルエット。そのスタイルの美しさが、遺憾なく発揮されるのがワルツのデモンストレーションでしょう。そこはかとない悲しみのような情感を含みながら、音楽に溶け込んで舞っているかのように、筆者は感じました。踊り手のテクニックや意思というものが消え、曲の情感そのものがしんしんと伝わってくる踊り。この素晴らしい、デモンストレーションをご堪能ください。

■2023年7月号特別付録DVＤ内容のご紹介

（文・ダンスビュウDVD制作担当）