ダンスビュウ2022年5月号 特別付録DVDのご紹介
間もなく発売となる2022年5月号(3/26発売)で、特別付録DVDに収録のレッスンを務める講師は、本誌のレッスンDVDでは人気No.1で、元統一全日本ボールルームチャンピオン庄司浩太・庄司名美先生です。タイトルは「王道に舞う、ワルツ(後編)」です(同前編は3月号に収録)。
■「前編」を収録した月刊ダンスビュウ2022年3月号はこちら
https://www.danceview.co.jp/book/2022/03.html
前編では、ナチュラルターンやアウトサイドチェンジなど、ベーシックを中心とした内容でしたが、後編では使用頻度の高いステップを解説しています。そのひとつが「テレマークテレスピン」。本誌付録DVDのみならず、You Tubeなどのレッスンでも解説フィガーの定番で、通常はタンゴのケースでの解説が多いと思います。
庄司先生は男性のフットワーク、足を着く位置、ポジョンの変化、スウィングについて、名美先生はヒールターンにおける女性のインバイトの観点から詳しく解説しています。
興味深いのは、単に水平に回るのではなく、下から上にスウィングをかけて乗り越えていくという解説です。実演を見ると、転がっていく球体の中に男女がいるように見えます。まさしく車輪の中の男女と印象で、これがダイナミックな動きの秘訣でしょう。
次に興味深いのは、グループ3のデベロッペの部分。デベロッペはいろいろなパターンがありますが、今回はスローアウェイオーバースウェイから、女性が左脚を伸展し、身体を返してセイムフットポジションになり、再びキックするというパターンです。2度のキックの間に身体の返しを挟み、女性が左脚をレの字(?)に跳ねて翻ってセイムフットに至る場面が優美ですが、この部分とキックを含んだ一連の動作を名美先生は「脚のデザイン性」、庄司先生は「一筆書き」とおっしゃています。つまり脚自体が意思を持つかのように、重みを使って空間を描いていく様が「脚のデザイン性」、その途切れない軌道を「一筆書き」に喩えているのでしょう。ぜひ耳に残しておきたい言葉です。
このほか、女性がスイブルするとき、男性は身体の前側ではなく、後ろ(背中)側を女性の動きと反対方向に動かすという解説も斬新です。身体の前ではなく、後ろというところが、一般には見えない部分で、これは個人レッスンを受けない限り、知りえないポイントでしょう。
下記の「ダンスビュウYouTubeチャンネル」では、DVD収録映像を少しだけ公開しています。全編のレッスン内容については、2022年3月26日(土)発売のダンスビュウ2022年5月号でお楽しみください。
■2022年5月号特別付録DVD内容のご紹介
■Sダンスアカデミー(庄司浩太・庄司名美先生 2022年4月1日OPEN)
http://sdance-academy.com/
■庄司浩太・庄司名美オフィシャルホームページ
https://www.kotanami-dance.com/
(文・ダンスビュウDVD制作担当)