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スロバキア代表のジュニア日本人選手バイセル・ダニエルさん活躍中![DANCE TOPICS]

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※本記事は月刊ダンスビュウ2024年10月号(8/27発売)の79頁に掲載しています。

世界選手権で決勝入り!

今年2024年7月17日に中国の無錫でWDSFジュニアⅡラテン世界選手権が行なわれました。WDSFジュニアⅡは片方が14~15歳、もう片方が15歳以下の男女というカテゴリーです。

この大会で日本国籍のバイセル・ダニエルさんが見事決勝入り。6位入賞を果しました。ダニエルさんは父がドイツ人、母が日本人でオーストリア在住の15歳。パートナーは、スロバキア人のソフィアさんで、現在二人はスロバキア代表として活動しています。

▲バイセル・ダニエルさんがWDSFジュニアⅡカテゴリーで活躍中!(Daniel Beissel & Sofia Zubcakova)

今回、世界選手権を終えて2年ぶりに来日したダニエルさんにインタビューしました(ダニエルさんは日本語とドイツ語と英語を話します)。

「5歳からダンスを始めました。兄と姉がダンスをしていて、僕もやりたくなって。7歳からは競技に出ています。オーストリアはデビュタントやプロムがある社交ダンス文化がある国ですが、競技人口は多くありません。友達で競技ダンスをやっている人はいませんでした。最初はオーストリアの子と組んでジュブナイルのチャンピオンになりました。今は隣国のスロバキアの子と組んでいます。練習場所まで電車で往復4時間かかるので練習は週に3回です」

スロバキアは競技ダンス強国ではありませんが、練習環境は良いといいます。コーチもスロバキア人、ポーランド人、モルドバ人と国際的。スロバキアの首都ブラチスラバと、ウィーンでトレーニング。そして小さな頃からさまざまな国に遠征しています。

「出ているのはWDSFばかりです。WDCには出たことがありません。海外で試合と言ってもヨーロッパはどこも近いので。今回初めて中国の大会に出ました。世界選手権で決勝に入れたのは本当にうれしかったですね。パートナーは決勝に入った段階で泣いて喜んでいました。僕らの出ているジュニアⅡカテゴリーは今すごくレベルが高いんです。ここで結果を残せば上のカテゴリーに行ってもきっと活躍できます」

▲世界選手権開会式。日本国籍を持つダニエルさんだが、
現在はパートナーのソフィアさんの出身国・スロバキア代表として活動中!

ヨーロッパで活躍するダニエルさんにアイデンティティのことや日本の社交ダンス界のことについて聞きました。

「世界選手権やジャーマンオープンでは、日本語が聞こえてくるとつい嬉しくなって話しかけに行きます。普段、母以外と日本語で話す機会はあまり無いので。日本の社交ダンスのことはほとんどわかりません。でも自分は日本人だと思っています。ヨーロッパではアジア系の顔立ちをしていたらどこの選手であってもアジア人として見られることが多いです。正直、大会でアジア系の選手は不利なことも少なくないですね。そんな気持ちがわかっているからか、今回中国では決勝で全然知らない中国の選手や観客からすごく応援してもらえてうれしかったです。アジア系であることで逆に目立って覚えてもらえることもあります。強みに変えていきたいですね」

▲母の実家がある東京には2年ぶりの来日。幼い頃は東京の学校に通っていたことも

将来有望なダニエルさん。どんな未来を思い描いているのでしょうか?

「将来は姉の影響で医者になりたい気持ちがあります。ファッションにも興味があります。ダンスについて、将来の目標を聞かれることは多いですが、今は楽しいから踊っています。僕たちのダンスを見ている人がワクワクして一緒に踊りたくなるようなダンスを踊っていきたいです」

▼追記:8月のジャーマンオープンに出場し、ジュニアⅡの10ダンスとラテンで共に決勝6位に入賞。スタンダードは11位でした。

▲ジャーマンオープンでも見事決勝入り!

Instagram

https://www.instagram.com/daniel._.and._.sofia/

 

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