JBDF全日本アマ10ダンス選手権で宮城県の松浦龍騎・優莉華組が2位入賞の快挙![東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2024年10月号(8/27発売)の83頁に掲載しています。
小学生の頃からペアを組んで14年、ダンスの世界で輝き続けている松浦龍騎・優莉華組(宮城県)。2024年7月21日に行なわれたJBDF全日本アマ10ダンス選手権では2位入賞を果たし再び注目を集めました。学業や仕事と両立しながらも、ダンスへの情熱は衰え知らずの二人に、現在までの道のりと未来への展望を聞いています。
Q 大会に向けてどのような準備をされましたか?
A 今期初めての10ダンス競技会だったので、すべての種目を総合的に強化する練習をしました。踊り込みでは大会を想定して、1曲1分45秒を目安に計測しつつ、アームの表現や重心の細やかな移動、相手と動きが噛み合うことなどを意識しました。
Q 今回の2位入賞について、感想をお聞かせください。
A 優勝を目標としていたので、悔しいという気持ちが一番大きいです。次回は10種目すべてで1位を取り、優勝できるよう頑張ります!
Q 小学生からペアを組んでいるとのことですが、姉弟ならではの強みは何でしょうか?
A 深いところまで意見を言い合える関係性だと考えます。私たちは年齢が一歳しか違わないので、お互いに遠慮せず本音を言い合える間柄です。幼少の頃は学校などの生活リズムもほとんど同じだったので、練習を行ないやすい環境だったことも強みでした。
Q お互いの得意なことは何ですか? それらは競技にどのように影響していますか?
A (龍騎)私はインナーマッスルや軸の強さに自信があります。この強さは特にスタンダードでの姿勢の綺麗さにつながっていると思います。
A (優莉華)背中や肩の関節が柔らかいので、スタンダードではピクチャーポーズ、ラテンではニューヨークなどの背中の綺麗さに自信があります。
Q ペアとしての長い歴史の中で、特に印象に残っているエピソードは何ですか?
A ジュブナイルの頃、初めて全日本で3位入賞したことはとても記憶に残っています。諦めずに練習を続けて入賞できたことは私たちのダンスの基礎になっていると思います。
Q 現在、学業や仕事とダンスをどのように両立していますか?
A 平日はお互いに学業や仕事を優先し、土日に練習をしています。平日に練習時間が取れない分、土日の練習では短時間で集中的に行なうことを意識しています。
Q ダンス以外の趣味やリラックス方法はありますか?
A (龍騎)自転車でのサイクリングやバイクでのツーリングが趣味です。また、ゲームや絵を描くことも得意です。
A (優莉華)リラックス方法はたくさん寝ることで、趣味はアニメ鑑賞や漫画・小説を読むことです。
Q これからの目標は?
A 来年度からスタンダード、ラテン共に東部A級に昇級するので、地元東北の試合だけでなく、全国でも決勝に残れるようになりたいです。この秋のJBDF全日本選手権は出場予定でいます。自分たちの納得のいく結果が出せるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!
Q 将来的にプロを目指す考えはありますか?
A プロになることは今のところ考えていませんが、将来の選択肢が広がるよう学業、ダンス共に広い視野を持って活動したいと思っています。
Q 社交ダンスのどのような点が好きですか? 初心者におすすめしたい理由も教えてください。
A 一つは、二人で作りあげる雰囲気やスタイルがカップルごとに違う点です。自分たちも唯一無二の世界観を創り出せるよう努力しています。また、ダンスの最大の魅力は、老若男女問わず誰でも楽しめることです。初心者でも踊れるステップも多いので、これからさらにダンス人口が増えるといいなと思います。
Q 若い世代に向けて、社交ダンスを始めるきっかけについてメッセージをお願いします。
A 女性はキラキラしたドレス、男性は燕尾服やラテンシャツといった普段着ることのできない衣装を着ることができます。また、大会では全国の同世代と切磋琢磨して成長できるので、気になっている方はぜひダンスを始めてみてください。
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)