※本記事は月刊ダンスビュウ2024年9月号（7/26発売）の84頁に掲載しています。

2人1組で踊るペアダンスのコンペティション「フリースタイル・ペアダンス・コンペティション」が、大阪市西心斎橋、大阪アメリカ村にある老舗ビッグクラブ「club JOULE（クラブジュール）」で2024年12月14日（土）に開催されることになり、「社交ダンスの方もチャレンジしませんか？」と出場を呼び掛けている。

フリースタイル・ペアダンスとは、ジャズダンス、ストリートダンス、ミュージカルダンス、テーマパークダンス、バレエ、ラテンダンス、K-POPダンス、社交ダンスと、ジャンルに関わらず2人1組で踊るダンス全般のこと。コンペティションは1組ずつステージでダンスを披露し芸術性、完成度、技術などを競うもので、審査はダンス業界の他に、映画監督、アーティストなど多方面から審査員を招いて行なわれる。

今までになかったダンスジャンルを打ち出し、日本初のコンペを主催するのは、様々な分野のプロフェッショナルが集まり新しいプログラムを創造している研究開発チームTAP（トータル・アドバイス・パートナーズ）。TAPのプログラムは、教育、介護、スポーツ、エンターテイメントなど多岐にわたって実績を上げており、そのTAPが企画する今回のイベントは、早くもダンサーたちの話題と注目を集めており、もう既に、出場に向けて準備を進めているダンサーもいるそうだ。

「昨年、今年と2回にわたりプロダンサーとプロを目指すダンサーたちがダンスパフォーマンスを発揮するダンスイベント”YAGURA（やぐら）〜DANCE SHOWCASE”を開催しました。嬉しいことに2回ともイベントは盛り上がり、様々な反響を得ることができましたが、中でも個人的に興味深かったのは、観客に限らずダンサーたちも二人で踊る社交ダンスに注目していたこと。最近、ジャンルに関わらず、ペアで踊る動画をインスタグラムやTikTokなど動画系のSNSでよく目にするようになりました。こうした現状を考え、企画メンバーと意見を出し合い、ジャンルに関わらず二人で踊ることをカテゴリー化して、コンペという発表の場を作ることで、ペアダンスのクオリティの向上が図れるのではないか、ダンサーたちの刺激になるのではないか、と„ ”YAGURA “のスピンオフイベントとして『フリースタイル・ペアダンス・コンペティション』を企画することになったのです」と、今までの経緯を話してくれたのはTAP代表の日野義将氏。

加えて、「ストリートやステージダンサーがプロとして活躍できる年齢には限りがあります。彼らがペアダンスを経験することで、次のステップの選択肢に社交ダンスが加わり、その道を選ぶ可能性も高まると思うのです。ですから、フリースタイル・ペアダンスは将来的には社交ダンスの普及にも繋がると私は期待を寄せています」と話している。

今回のイベントでは、1組で踊るフリースタイル・ペアダンス・コンペの他に、数組のチームでダンスを披露するダンスショーケースも開催されるので、どんなダンスが飛び出すか、今から大いに楽しみである。