JBDF東北ブロック主催「東北オープン2024山形」[東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2024年8月号(6/27発売)に掲載しています。
2024年5月19日(日)JBDF東北ブロックが主催する「第46回東北オープンダンス選手権大会(以下東北オープン)及び前期全山形各級競技会」が、山形市総合スポーツセンターで開催されました(本誌2024年8月号7・31頁に関連記事掲載)。
東北オープンは、東北のみならず関東からも多くの選手が出場するオープン戦として、毎年東北6県が持ち回りで開催しています。今年は名産のさくらんぼをはじめ、花笠まつりや蔵王連峰で有名な山形県山形市が舞台に。山形市のゆるキャラでお宝広報大使の【はながたベニちゃん】も来場し、会場に花を添えてくれました。
朝8時半から夜20 時過ぎまで、1日がかりで行なわれた今大会のエントリー数は345組。入場無料ということもあり、観客は300人以上にのぼりました。
毎年さまざまなドラマが繰り広げられる東北オープンですが、今大会はプロ選手権スタンダードの優勝争いに注目が集まりました。86組のエントリーで始まったプロ選手権スタンダード。予選から決勝までは、なんと6ラウンドもあり、準決勝と決勝の間は休憩なしという耐久戦です。過酷な戦いを制し、優勝に輝いたのは、昨年東部A級に昇級したばかりの成田学・佐藤愛子組(ジェイズダンスアカデミー)。そして準優勝は、東北を代表するA級選手の加賀雄大・加賀康子組(カガダンサーズサポート)でした。ダンス愛好家にとっては、どちらも人気のあるカップルです。観客の皆さんに話を聞きました。
「勢いのある成田組は、この日もコンスタントに崩れなく踊っていました。加賀組はイタリアから一度帰国してのブラックプール行き。渡航費も高いのに偉い!」(観客Yさん)
「最後はスタミナ勝負でしたね。決勝も笑顔で踊っていたのが印象的!」(観客Hさん)
熱い戦いを終えた両カップルにも、大会の感想をいただいています。
「初めて東北オープンダンス選手権に出場させていただきました。緊張もありましたが、山形の空気が気持ちよく、会場も広くのびのびと自分たちのダンスを踊ることができたと思います。沢山の方に応援いただき、お一人お一人の声が私達の力になりました! 初出場で初優勝と初めてづくしでしたが、成田組にとってとても大きな、大切な競技会となりました! 当日応援くださったお客様、運営してくださった先生方に改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今回の競技会を励みにこれからも頑張ります!」(成田学・佐
藤愛子組)
「東北オープンは2003年までは東北ブロッククローズ戦でしたが、2004年からオープン戦となった歴史があります。オープン戦となって
からは、プロスタンダードのトロフィーはずっと東北外にあり、今回私たちは東北チャンピオンとしてトロフィー奪還を目指しましたが、残念ながら準優勝という結果に終わりました。加賀組にとって、イタリア遠征とブラックプールの間の一時帰国したタイミングでの参加となった今回。学んだものを質に変えるには、量も必要。6ラウンド、しかも準決勝と決勝の間は休憩なしとハードでしたが、おかげ様で掴めたことも多く、ブラックプールでは成績アップすることができました。また当日は、急遽観客席を追加する大盛況。私たちのことはもちろん、関東のダンサー達への応援ももの凄く、大変盛り上がりました。いつも見られない素敵なダンサーが見られるからと、東北オープンは人気の競技会です。選手の皆さん、来年もぜひご参加お待ちしております!」(加賀雄大・加賀康子組)
成田組・加賀組共、素敵なコメントをありがとうございました。今期の競技会もまだ中盤に差し掛かったところです。選手たちの活躍にご期待ください。
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)