競技ダンスを屋外で!東北ダンスフェス 2024[東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2024年7月号(5/27発売)に掲載しています。
仙台市中心部にある勾当台(こうとうだい)公園に特設ステージが設けられ、ストリートダンスやよさこい、伝統舞踊など、幅広いジャンルのダンスが見られる東北最大級のイベント「東北ダンスフェスティバル2024」が、2024年4月6・7日の2日間にわたって行なわれました。
3年目を迎える同イベントで、社交ダンスは宮城県仙台市の那須良太先生(NAS DANCE DESIGN経営・指導)が中心となり、第一回目からパフォーマンスを行なっています。
今年の演目は、プロ社交ダンサーで結成された「仙台舞踏」によるステージパフォーマンスと、お客様へのレクチャーステージ、そして初めての試みとなる競技形式のエキシビジョンコンペです。中でも競技ダンスを屋外で行なうという大胆な試みに挑んだエキシビションコンペは、全国のダンス関係者からも注目を集めました。
「社交ダンス競技会を沢山の方々に見てもらいたい。そのためには会場にいらして頂かなくてはなりません。そこで、競技会の方から外に出てみることにしました。可能な限り多くの方々に競技ダンスに触れてもらいつつ、その面白さを理解してもらうことが目的です」(那須良太先生)
一般の方へ向けた企画のため、競技形式はわかりやすく1対1のトーナメント方式。ラテン4組・スタンダード4組が出場。審査員によるジャッジはダンス直後にお客様の目の前で行なうことで、自らの予想と審査のギャップを楽しめるよう工夫しました。
会場となった勾当台公園には、屋根付きのテントにリノリウムが敷かれ、客席となるベンチも設置されて準備万端。ダンス愛好家の方々の応援も加熱し、仙台を代表する選手たちが躍動しました。
「選手の皆さん、審査員の先生方、運営の皆さん、そして何より会場で見ていただいたオーディエンスの皆さんのお陰で、予想をはるかに超えて盛り上がりました。沢山の方々に競技ダンスの魅力を届けられたイベントになったと思います。他ジャンルのダンスへのリスペクトは忘れず、でも(オレ達のやってるダンスも最高だぜ)の精神で、社交ダンスを外に向けて発信出来たことを本当に嬉しく思っています。来年もやりますよー!」(那須良太先生)
2日間で約120団体、1500人が出場した3年目の東北ダンスフェスティバル。年々規模を拡大し、社交ダンス普及の場としても重要な機会となっています。
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)
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