徳島で「内海倫太郎・追悼メモリアルパーティ」開催[四国TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2024年6月号(4/27発売)に掲載しています。
2024年3月31日(日)、徳島グランヴィリオホテルにて「内海倫太郎・追悼メモリアルパーティ」が開催されました。昨年2023年の3月2日に67歳で逝去された前徳島県ボールルームダンス連盟会長・内海倫太郎先生を偲んで、北海道、東京、⾧野、京都、大阪、兵庫、広島そして四国4県から恩師、仲間、先輩、後輩と生徒様が大勢集まり、先生の思い出に泣いたり笑ったりしながら、素晴らしいダンスの時間を楽しみました。
スペシャルゲストは2024年セグエチャンピオンの福田裕一・エリザベス グレイ組。気迫のこもったダンスは会場を大いに沸かせ、福田先生が挨拶で語った「愛に溢れたパーティ」に美しい華を添えました。
パーティではまず今年93歳になる、〝四国の社交ダンス界のお父さん〟こと久保儔市先生(四国ブロック連絡協議会会⾧)が挨拶されました。
「内海倫太郎先生は四国社交ダンス界にとって恩師にあたります。今日はダンスを愛し、家族を愛し、人々を愛し、共に楽しむことが大好きだった倫太郎先生の思い出とともに、泣いたり笑ったりしながら共に素晴らしいダンスの時間をすごしたいと思います」
次に、元全日本プロラテンアメリカンチャンピオンの奥村三郎先生が登壇。奥様の純先生とともに、タイトなスケジュールの合間を縫って駆け付けてくれました。終始遺影に向かって「ここにいるよね」と語りかける、温かな人間性と内海組に対する深い愛情を感じる挨拶でした。
そして内海先生夫妻がそのダンスと人間性に心酔し師事した、全日本スタンダードチャンピオン・田中英和先生が登壇。昨年、危篤の際に駆け付けると、意識もはっきりしない倫太郎先生が満面の笑みを見せたそうです。弔辞では「親友の倫太郎」と語ったほどの家族ぐるみの心の友でした。「1年を過ぎても彼を失った悲しみが癒えません。ともに楽しんだ釣りに、今は行く気もおこりません」と語りましたが、しかし、「今日を境に前を向いて歩む!」と涙ながらに挨拶されました。
最後に主催者として妻の内海紀代先生が、「人が好きで賑やかなことが好きだった倫太郎はきっとここにいて、喜んでいます。恩師をはじめ、ご来場の皆様に心からの感謝をいたします」と挨拶されました。また、病床についた夫に代わって毎週大阪から生徒様のレッスンに来てくれた木割正浩先生にスペシャルサンクスを伝えました。
パーティのプロデモには、山先充芳・武田佳子組(四国のA級選手)、仲清志・由良真澄組、西井雄紀・春名梓組、木割正浩・木割妙子組、立石勝也・立石裕美組、嶺岸昭志・三輪恭子組が登場。会場を大いに盛り上げました。
最後に答礼デモの代わりとして、田中英和先生と内海紀代先生が踊りました。紀代先生は、「きっと夫も一緒に踊っていたに違いない」と語りました。
四国の社交ダンス界にとって大変な功労者で、かつ誰からも愛された内海倫太郎先生の追悼パーティを、このような形で紹介できることを感謝いたします。
(寄稿・香川県ボールルームダンス連盟会長・久保佳津枝)