福島県ダンスフェスに竹内・中島組がゲスト出演!(9月18日)[東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2023年12月号(10/27発売)の83頁に掲載しています。
全国各地で酷暑が続く2023年9月18日(月・祝)、福島県青少年会館にて、第2回福島県ボールルームダンスフェスティバルが開催されました。こちらのイベントは、福島県がスポーツの発展を掲げて取り組む「ふくしまレクリエーションフェスタ2023」への参画事業として行なわれ、メダルテスト、交流ダンスパーティ、県内クローズド競技会、ミックスコンペ・トライアル戦、全東北プロアマ団体戦代表選手デモを一日に詰め込んだお祭りのようなイベントです。
今回イベントの目玉となったのは、統一全日本ラテンファイナリスト・統一全日本ショーダンスチャンピオンの竹内大夢(ひろむ )・中島由貴(ゆうき)組(クワバラダンススクール)をスペシャルデモンストレーターに招いたこと。竹内大夢先生は、北海道生まれ福島育ちで、高校時代に福島県の浪江スターダンス教室に通っていました。当時からアマチュアで全東北チャンピオンになるなど注目を集めていた竹内先生は、福島のダンス愛好家にとって特別な存在です。
竹内・中島組にはデモ出演だけでなく、クローズド競技会のジャッジもお願いしたことで、選手たちは気合い十分に踊っていました。福島県ボールルームダンス連盟は、今回のイベントを入場無料とし、座席は有料(前売り三千円、当日三千五百円)にしたことで、社交ダンスの認知拡大を狙いました。
無料で日本のトップ選手の踊りが見られるということで、家族や友人、子供の友達まで積極的に宣伝した結果、午後3時半から予定されていた竹内・中島組のデモでは、会場内が熱気で包まれるほど大盛況に。
初めて社交ダンスを見たお客様からは「キレイだった!美しかった」などの声が聞かれ、ペアで踊る本物のダンスに驚いている様子でした。
今回、スペシャルゲストとして福島に帰省した竹内大夢先生より、イベントの感想をいただいています。
「イベント当日は9月中旬にも関わらず30℃を超える暑さとゲリラ豪雨も降る中、蒸し暑さと熱気に包まれた体育館は今までに味わったことのない空間でした。この日、僕たちが交流会に参加して感じたことは〝チャレンジ〟です。アマプロ戦福島県代表者デモンストレーションや県内クローズド戦等、活気のある選手の方々が、日々の練習の成果を出し切るように踊っていました。僕たちもクローズド戦を審査させていただきました
が、若い選手からベテランの選手まで強い気迫を感じ、審査している僕達も鼓舞されるようでした。デモンストレーションを踊ったときも、参加していたすべての方々が1つになりダンスを楽しむ、そんな幸せな時間が流れていました。福島に行く度に感じることは、なんと言ってもプロの先生方の明るく迎えてくれる優しい包容力です。今回の交流会では、企画力と行動力で東北全体を盛り上げられる程のパワーを感じました。参加してみて、僕達が今こうして日本のトップで戦えているのは福島県の方々のパワー、チャレンジ精神、包容力で後押しされていると言っても過言ではないと、そう思える1日になりました」
福島で大人気の竹内大夢先生・中島由貴先生をゲストに迎えパーティは大成功。クローズド競技会とミックスコンペの出場者には副賞としてお米が配られ、大変好評でした。
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)