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ダンスイベント「ダンスde輪を広げよう」開催[関西TOPICS]

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※本記事は月刊ダンスビュウ2023年5月号(3/27発売)の80頁に掲載しています。

聴覚に障がいを持ちながらも社交ダンスに取り組み、デフダンスの普及に努めるNami♡(秋山なみ)さんが、井上裕次郎先生、福本ともえ先生の協力のもと、2023年2月19日(日)に大阪市中央区にあるY DANCE COLLECTにおいて「ダンスde輪を広げよう」というイベントを開催。障がいやダンス経験の有無に関わらず、イベントに参加した人たち全員がダンスを楽しみ、親睦の輪が大きく広がる一日となった。

「ダンスde輪を広げよう」の主催者であるNami♡さんは、「耳の聴こえない人たちもダンスを楽しみたいと思っていることを知ってほしい」という強い思いで様々なダンス活動を行なっており、昨年は聴覚障がいがある人たちのダンス、デフダンスの体験会を開催。参加者から高く評価され、デフダンスの知名度も上がりつつあるが、体験会から一歩進んで今回はダンスイベントを企画。ダンスをキーワードに、「障がいの内容やダンス経験の垣根を取り除き、一つになって楽しいひと時を過ごす」をコンセプトに「ダンスde輪を広げよう」が開催された。

そのプログラム内容は、社交ダンスに関係する手話の講習、初心者でも直ぐに踊れる簡単ワルツステップの講習、ダンス演技発表、ミックスミニデモなど、誰もが参加できて楽しめるも。イベントにはデフダンス愛好家だけではなく、ブラインドやデフブラインドの人たち、社交ダンス初体験の人も参加。中には三重県や東京都からの参加もあり、会場は開会前から参加者の熱気に満たされていた。開幕してまず最初に、参加者の自己紹介。続いて手話のミニ講習とダンス講習。プログラムが進むにつれ緊張が解けてくると自然と笑顔になり、ダンス演技発表やミックスデモを心から楽しんでいる様子であった。初開催のダンスイベントを無事終えたNami♡さんに今回の感想を訊ねると以下のようにコメントしてくれた。

「今まで、障がいがあるからという理由でイベント参加を断られた、と言う参加者の方がいました。障がいのある方がイベントに参加するとき、常に受け入れてもらえるだろうか、という不安を感じていて、今回のイベントにも同じ気持ちで参加しているのでは、と感じることもありました。それと同時に、ボランティア精神で参加された方々の温かい気持ちも感じることができ、誰もが本来持っているちょっとした思い遣りや、優しさのやり取りを伝えられるようになると、ダンスの共生、ダンスのバリアフリーが進むと思いました。ダンスのバリアフリーが進めば障がいのある方が「受け入れられた」という感覚を持てるようになり、その感覚は貴重で、次のアクションへの力になるのです。「ダンスde輪を広げよう」が、障がいのある人の人生を、これまで受けてきた経験をも包み込めるような、またはそのきっかけになる場となれば、と願っています。そして、知り合いに障がいのある方がいたら、積極的に「一緒に行こう!」と誘える人が増えてくれると嬉しいです。これから、どんなサポートがあればもっと参加しやすくなるのか、一緒に考えていただけたらと思っています」

▲主催者の Nami♡さんの挨拶

 

▲手話講習風景

 

▲イベントに参加した皆さん

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