※本記事は月刊ダンスビュウ2023年3月号（1/27発売）の80-81頁に掲載しています。

ナラサキダンスアカデミー（経営指導‥楢崎義憲・中西貴子先生）が、スペシャルゲストにウクライナInternational Ballet Companyに所属する3名のバレリーナを迎え、2022年12月17日、帝国ホテル大阪において「Christmas Party」を開催した。

ナラサキダンスアカデミーでは長年、海の日に「グランドサマーパーティ」を開催してきたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で一時休止。今回のクリスマスパーティが３年ぶりの開催。これまで世界のトップダンサーをスペシャルゲストに招いたゴージャスなサマーパーティを開催してきたが、待ちに待った今回は、クリスマスキャンドルサービス、サンタガールをパートナーでに踊るダンスなど、夏のパーティでは見られない演出でクリスマス気分を満喫。お客様の楽しそうな表情に、「今までとは違う冬の演出を楽しんでいただけて、私たちも嬉しく思います」と話す中西貴子先生。

そして、パーティのフィナーレを飾るスペシャルゲストショーには、戦火の中、ウクライナから神戸に避難して活動を続けているバレエダンサーKOZLOVA YULIIAさん、MALA VALERIIAさん、IZABELLA ANNAさんが登場。ショーが始まると、まるでウクライナのオデッサ国立アカデミック・オペラ・バレエ劇場にいるような美しさに魅了され、会場に感動の波が沸き起こった。

KOZLOVA YULIIAさんも「ホテルのシャンデリアがオデッサ劇場のシャンデリアと似ていて、劇場を懐かしく思い出しながら踊りました」とコメント。主催者の楢崎義憲先生は「戦火を逃れウクライナから日本に来たバレエダンサーが神戸にいることを知り、何か力になれないかと思い、彼女たちに出演を依頼。彼女たちは快く承諾してくれました。彼女たちのバレエは美しく芸術的で、凝った演出をすることなくパーティの品位をワンランク上げてくれたように感じています。今では、彼女たちの力になりたいというよりも、素晴らしい芸術に触れる機会と感動を与えてくれた彼女たちに、心から感謝の気持ちでいっぱいです」と話してくれた。ナラサキダンスアカデミーからの感動のクリスマスプレゼントを受け取り、優しい気持ちを胸に帰路に就いた。