3年ぶり開催!16回目の全東北プロアマ[東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2023年2月号(12/27発売)の83頁に掲載しています。
2022年11月3日(木・祝)全東北プロ・アマミックスドダンス選手権福島県大会が、福島市あづま総合体育館にて行なわれました。コロナ禍で2年中止が続き、3年ぶり16回目の開催となります。
JBDF東北ブロックが主催する全東北プロアマは、年齢別・選手権に加え、各県の代表選手による県別対抗戦が見どころです。ラテンとスタンダードを合わせた8種目の総合得点で競います。
セレモニーでは運動会さながらの入場行進で整列し「明日の筋肉痛を恐れず、加齢にも負けず」と微笑ましい選手宣誓が行なわれました。
代表選手は種目ごとにソロダンスから全員で踊ります。普段は県内大会でしのぎを削る選手同士がチームとなり、郷土の誇りをかけて一致団結する県別対抗戦は、東北が生み出したプロアマの新境地だと言えます。
今大会では宮城県が優勝、2位に秋田県、3位に福島県、次いで山形県、青森県、岩手県と続きました。
東北のプロアマの歴史は、36年前に遡ります。始めは山形にて、メダルテストと同様にお客様へアピールでき、ダンス界の発展となるイベントとして考案されました。
その後山形をお手本として福島、宮城へと広がります。秋田と岩手では、教室のパーティやイベント等で同様の形式を行なっていましたが、JBDF共通の事業とするまでには多くの議論が重ねられたそうです。
ここで各県のプロアマ初回開催年をご紹介します。
・1986年山形
・2002年福島
・2004年宮城
・2006年岩手
・全東北2007年11月3日山形市総合スポーツセンターにて
・2008年青森
・2014年秋田
このうち福島では、初回出場組数267組というデータが残っており、当時からプロアマ人気が高かったことが伺えます。
続いて選手の皆さま必見!東北プロアマの審査基準について聞いてきました。
本来のダンス競技会はカップルとして成績が付くものですが、プロアマは選手(お客様)を単体で審査することになっています。
とはいっても、先生のリードやムーブメント次第で選手の動きも変わるので、間接的に先生の技量も結果に影響する部分は少なくないようです。審査員によって見るポイントは異なりますが、ポスチャー、バランス、レッグアクション、フットワーク、フィーリングに加え、種目ごとの特徴が加味されます。
ダンス以外の面ではドレスやヘア、メイクなど綺麗に準備されていた方が有利とのことですので、ぜひ参考にしてください。
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)