仙台駅前でフラッシュモブ!社交ダンス普及の道のり[東北TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2023年1月号(11/26発売)の83頁に掲載しています。
2022年⽉23⽇〜10⽉10⽇の18⽇間、仙台駅前の⻘葉通り沿いを⼀部閉鎖して、街の新たな賑わいづくりを⽬的とした社会実験が⾏なわれました。期間中は沿道に芝⽣が敷かれ、⾏き交う⼈々の憩いの場に。雑貨や地元⾷材の出店、ストリートピアノまで登場し、家族連れやカップルなど多くの⼈で賑わいました。
今回の取り組みの⼀環として、街中でダンスイベントを⾏ったら⼈の流れはどうなるか?という疑問に挑戦したのが仙台のプロダンサー・那須良太先⽣(NAS DANCE DESIGN主宰)です。
那須先⽣はダンスを披露するだけでなく、沿道の⼈も巻き込んだ〝フラッシュモブ〟を計画。参加募集をかけると、プロからアマ、学⽣・未経験まで総勢40名ものメンバーが集まりました。当⽇、参加者はファッションのどこかにグリーンを⼊れることで⼀体感を表現。マスクやピアス、スカートなど思い思いのグリーンコーデが登場しました。
ステージの演⽬は、ジルバのレクチャーに始まり学⽣・プロによるソロダンス、最後はフラッシュモブです。ペアダンスの体験も含めたステージは⼤いに盛り上がり、参加者の弾けるようなエネルギーで⼤成功を収めました。
那須先⽣が今回のイベントに協⼒することになったのは、2016年に参加した街づくり企画《We School》がきっかけです。仙台市によるこの企画では〝楽しい街は、楽しくつくれ!〟をスローガンに、⾃分の街を⾃分で豊かにする市⺠プレイヤーを育てています。地域の活動にも積極的な那須先⽣は、これまで数々の社交ダンス普及イベントを⾏なってきました。そのいくつかを紹介いたします。
●2016年12⽉ DANCE@JHOZENJI/仙台市のシンボル、ケヤキ並⽊の通りをダンスフロアに! プロ〜学⽣、ベビーダンスで街を巻き込みショーを披露。
●2016年12⽉ 上からページェント/仙台の冬の名物『光のページェント』をビルの屋上から眺める企画でダンスコンテンツを担当。
●2017年 仙台市営地下鉄東⻄線CM/DANCE@JHOZENJIのメンバーでテレビCMに出演。振付も担当。
●2022年4⽉ 東北ダンスフェスティバル/様々なジャンルのダンスが⼀堂に会した勾当台公園でのステージイベントに社交ダンスで参加。
来年は実⾏委員メンバーとしてさらに盛り上げます。
さて最後に、那須先⽣の今後の展望とは?「ダンスが持つ可能性を⽣かす事で街や⼈にもっともっと素敵な反応が必ず起こる! 今はまだそれが何かはハッキリと分かってはいないけど…。でも、とりわけ多くの⼈の⽬に触れられるオープンな屋外でアクションする事で、未知のダンスの可能性を⾒出していきたい! そしてそれが街やそこに暮らす⼈々の幸せに繋がったらこんなに嬉しいことはありません!」(那須良太先⽣談)
レポート/木下なつ(プロダンサー・ライター)