世界で活躍する久保田弓椰・徳野夏海組とTEAM YUMIYAをご紹介[北海道TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2023年1月号(11/26発売)の82頁に掲載しています。
2022年10月に開催された「ダンススポーツグランプリ北海道」で北海道のPD選手としてウクライナ出身のグザー選手にエールを送り、オレクシー·グザー&太田吏圭子組と一緒に世界の平和への祈りを込めたパフォーマンスで多くの方にパワーを届けた久保田・徳野組。会場ではTEAM YUMIYAのメンバーたちも熱い声援を送っていました。JDSF-PD北海道選手久保田弓椰・徳野夏海組とTEAM YUMIYAに焦点をあててみました。
【結成】
2017年に久保田・徳野組がPD部門へ移籍をきっかけに、ダンススポーツの普及と指導を目的として「先生・生徒」という形にとらわれず、現役選手である久保田・徳野組とジュニア選手・ユース選手・20代の選手・シニア選手などが一緒に練習やレッスンを受けることで、切磋琢磨してレベルアップを図っていくこと。そして自分たちが学んできた技術・練習方法・生活の仕方(体調管理・食事)などを伝えていくこと。トップ選手から若手やシニアが影響し合い、全体・個がレベルアップしてゆけることを主な目的に、TEAM YUMIYAが結成されました。
【活動】
全国各地でプロ・アマチュアの競技選手、ジュニアからシニアまで多くのメンバーが、一緒に練習したり、レッスンに参加しています。札幌の練習場を拠点に久保田・徳野組はPD競技会、チームメンバーはGD競技会出場に向けた練習を行ない、月に1~2回程度バレエ講師を招いたトレーニングも行なわれています。久保田・徳野組はWDSF世界選手権出場など競技選手として活躍する一方、日本スポーツ協会コーチ資格を取得し、都道府県連盟や体育協会主催の講習会講師、全国各地で個人レッスン・レクチャー、JDSF北海道や全国ジュニア・ユース選手を対象としたオンライングループレッスンなど、普及活動にも力を入れてます。
【伝えたいこと】
活動を通じてジュニア・ユース選手には「自分の夢、遠くて大きな目標、近くて小さな目標」を意識すること。それをクリアするために自分たちの経験をもとに「いつ何をすべきか」アドバイス。「見て学ぶ(真似する)ことも多いスポーツであり、私たちが競技選手として見本となる踊り・動き・トレーニングを示して、競技会に向けては、120%の準備をしなければ、100%の力を発揮できないことを知ってもらいたい」と久保田・徳野組。趣味・健康維持でダンススポーツをしている方々には、生涯スポーツとしてのダンスを継続してもらうこと。そして「いつも感謝の気持ちを忘れないこと」 TEAM YUMIYAの活動を通じて、若い選手から、自分たちのダンスにつながる気づきも多く、自らの成長につながったと話します。「私たちを応援してくれる方々が、チームの後輩たちを応援してくれることは、大きな喜び」と笑顔で話す久保田・徳野組とチームメンバーへたくさんのエールをお願いします。
レポート/宿谷真紀(Photo M*Studio)