サークル探訪「大阪社交ダンス サークル 花ダン(はなだん)」[関西TOPICS]
※本記事は月刊ダンスビュウ2022年12月号(10/27発売)の80頁に掲載しています。
2020年9月、たった9名で活動を開始したサークルが、現在では会員数60名。設立から2年でメンバーの数が10倍に急成長した「大阪社交ダンスサークル 花ダン」が今回の訪問先。20代から40代を対象とするヤングサークルである。
活動中の会場を訪れると、まずその熱気に驚かされた。「実は今日、交流がある東京のヤングサークルの人たちが連休を利用し、旅行を兼ねてサークルに参加してくれているので、いつも以上に盛り上がっています」と話してくれたサークル代表の井上裕次郎先生(Y DANCE COLLECT所属)。井上先生の指導を受け、上手く踊れると会員から拍手が沸き起こり、ウィットに富んだ会話、笑い声の絶えない活動風景は、まさに若さとエネルギーが満載。レッスンタイムが終わった後のフリーの練習時間を利用して、井上先生にサークルについて訊ねると、「ダンス人口の高齢化とそれに伴う人口減少は数年前から問題となっていて、若い世代へのダンス普及は必要不可欠です。その中で私が考えたのは、自分と同世代の若い人たちが気軽に参加できてダンスを楽しめる場所を提供すること。教室の団体レッスンよりも敷居が低くて参加しやすく、楽しい仲間作りもできるサークル活動が、若い世代にダンスを知ってもらうのには適しているのではないかと考え、そのことを森修一郎先生、佳英子先生にお話したところ、森ソシアルダンススクールをサークル会場に開放してくださったんです」という設立経緯に続き、「社交ダンスを楽しんでもらうといっても、楽しみ方は人それぞれ。自身の楽しみ方でダンスに接することが、飽きずにダンスを楽しむ秘訣だと思います。競技会、パーティなど趣向の異なる催しをサークルで開催することで、楽しみ方の選
択肢を広げ、それぞれの楽しみ方でダンスに関わってもらえるよう心がけています」と運営について話してくれた。
サークル名の「花ダン」については、「それぞれの花を咲かせてほしい」と話した井上先生の言葉から、会員たちが「花より団子」→「花よりダンス」→「花ダン」に決めたとか。活動日は本来の日曜日に、月曜と金曜が加わり、クラスを中級、初級、入門クラスの3クラスに分けるなど、会員数と共に活動も2年で大きく広がってきた。モットーは「初めて参加した人が2回目もやってみよう、続けてみよう、と思って
もらえる活動」。若者たちの熱気に満ちた「花ダン」のダンス活動に触れ、ダンス界の未来も明るいと感じた。
活動日:毎週日曜=11:30~17:10 毎週月曜=19:30~21:00
毎週金曜=20:15~21:50
会 場:日曜・月曜=森ソシアルダンススクール日本橋校(大阪市中央区高津3丁目3-30)
金曜=Y DANCE COLLECT(大阪市中央区農人橋1-2-1)
●問合せは下記「花ダン」ホームページから
https://www.hanadan-osaka.com(/ 社交ダンス 花ダンで検索)