※本記事は月刊ダンスビュウ2022年10月号（8/26発売）の78頁に掲載しています。

創業20年を迎えた「YOSHIOKA DANCE CLUB」（吉岡正樹・恭子先生経営指導）が今年2022年2月、経営マネージャーとして井上裕次郎先生を迎え、名称を「Y DANCE COLLECT」に変更し新しい一歩を踏み出した。

大阪メトロ谷町四丁目駅から徒歩2分のビル街に吉岡正樹先生がスタジオ「YOSHIOKA DANCE CLUB」を開業したのが2002年9月2日。吉岡先生、恭子先生の温かいお人柄で、開業以来、多くの生徒さんたちがダンスを学んできたが、今年で早くも創業20年。スタジオ経営の大きな節目に、新しい感覚でダンス活動をしている井上裕次郎先生との出会いがあり、スタジオ運営をリニューアル。吉岡先生は「基本的に私が経営責任者、井上裕次郎先生がスタジオ運営企画の責任者。今までとは違い、相談できる共同経営者がいることは大変心強いです。20年間の私の経験と、従来のスタジオ経営に囚われない井上先生の新しい発想、この二つが融合することで新しい感覚のスタジオが生まれ、未来に繋がっていくと信じています。

『Y DANCE COLLECT』としての最初の取り組みとしては、活動拠点をこのスタジオに置きながらも、プロとしての活動の幅が広げられるように、スタッフ全員が屋号を持ち、独立した形にしたことが挙げられます」。また井上先生は、「新しい試みとして、一定の料金を払うことで1カ月間何度でもレッスンが受けられる定額制の団体レッスンをしているのですが、スタジオを持っていない私にとってはレッスン会場の確保が大きな課題でした。そのような中で、吉岡先生はじめ数人の先生が、定額制の理念に理解を示してくださって空いている時間のスタジオ利用を許可して下さいました。ところが新型コロナウィルスの感染拡大があり、そうした試みも休止せざるを得なくなったところに吉岡先生が『一緒に新しい感覚のスタジオ経営をしてみないか』と声をかけてくださったんです」と、吉岡先生との出会いを話してくれた。

安定した活動拠点を提供しながら、スケジュールを調整してスタジオではいつも誰かが使用しているという環境を目指したい、と言うお二人。そして、素晴らしい仲間との出会い、心ときめく経験、素敵な思い出など、スタジオで楽しいピースをたくさん集めてほしい、という思いを新しいスタジオ名「Y DANCE COLLECT」の「COLLECT（コレクト）＝収集」に込めた、とも話してくれた。スタジオの内装は変わらなくとも新しい風を感じる「Y DANCE COLLECT」の未来に期待したいと思う。