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サークル探訪「倉敷ダンススポーツサークル」[関西TOPICS]

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今回訪ねたのは全国屈指の観光地、岡山県倉敷市。倉敷美観地区、大原美術館、アイビースクエアなどがある倉敷市で、20年間ダンス活動を続けている「倉敷ダンススポーツサークル」が訪問先である。

倉敷ダンススポーツサークルの活動会場は、JR 倉敷駅からバスで20分ほどにある倉敷市笹沖の「くらしき健康福祉プラザ」。保健・福祉・医療の連携を図りながら倉敷市の保健施策を効果的に展開するために整備され、屋内外各種体育施設や活動支援施設、各種の福祉支援センターを有する倉敷市の公共複合施設である。

「20年前、私自身は競技選手だったのですが、倉敷には競技選手の練習場が少なかったこともあって、選手仲間でサークルのようなグループを作り、公共施設を借りて練習するようになりました。それが2002年のサークルの始まりです。でも当時の活動会場は、現在の体育館ではありませんでした。そのうち、練習をするだけでなく、ダンススポーツや社交ダンスの普及にサークルを役立てようということになり、広く門戸を開き、現在のようなサークル活動になりました。そして15年前、くらしき健康福祉プラザのことを知り、高齢者福祉団体としてサークルを登録し、この体育館の使用が可能となりました。以後、ここに会場を定め活動を続けてきました」と話してくれたのは、サークルの発起人であり、発足当初から指導を担当してきた高谷明子さん。


▲マスクをしながらも、元気にステップを踏む会員の皆さん

発足以来、整った環境の中で安定した活動を続けてきたサークル。しかし2018年7月、岡山県に戦後最大級の水害をもたらした西日本豪雨から、新型コロナウィルスの感染拡大で活動休止が相次ぎ、この数年は継続的な活動ができない状況が続いているそうだ。「活動の休止が相次ぎ、特に新型コロナによる休止は2年になり、会員の皆さんには大変なご迷惑をおかけしました。しかし、活動を再開すると、会員さんたちが以前のように集まってくださり、ステップもすぐ思い出して練習に臨んでいます。とてもブランクがあったとは思えません。会員の皆さんには本当に感謝しています。でも、自宅待機が2年近く続いたことで、体力に自信がない、とダンスをやめてしまった方がいるのも事実です。毎週定期的に練習をしていたころに比べると皆さんも足腰が弱くなっているようにも思いますので、今はテクニックよりも体力回復、怪我がないように楽しい2時間を過ごしてもらうことを心がけています」と話す高谷さん。

そして、サークル代表の若狭和英さんにお話を伺うと、「『サークルのことについては、会員みんなで決める』というのがサークルの決まり。ですから、サークルの代表と言っても、体育館を借りるのに書類上必要な役職を担当しているだけです」と笑いながら話し、「サークルのモットーは『健康で楽しく』です」と答えてくれた。


▲練習を終えて記念撮影

雨にも負けず風にも負けず、長かった休止期間にも負けず、元気に楽しくダンス練習に励む「倉敷ダンススポーツサークル」の皆さんでした。

倉敷ダンススポーツサークル

活動日 :毎週火曜13:00~15:00
活動会場:くらしき健康福祉プラザ4階体育館(JR倉敷駅から両備バス「倉敷循環線」で約20分、「葦高小学校正門」下車5分)
090-7771-0970 (高谷)


※本記事は月刊ダンスビュウ2022年9月号(7/27発売)の78頁に掲載しています。

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